ついにファイナルシーズンが公開されたドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』。
結論、「見てよかった」と思います。
『ウォーキング・デッド』シーズン10冒頭の2話あたりで見るのをやめていましたが、最近視聴を再開し、シーズン11パート3最終話まですべて見た感想です。
以下、ほぼネタバレなしでいくつか、印象に残った点を挙げます。
印象に残った点と個人的な感想
「ロックダウン」
シーズン11パート3(第17~24話)はコロナ禍で撮影されたこともあり、パート3は「ロックダウン」というタイトルのエピソードではじまりました。
これまで以上に現実がストーリーに及ぼす影響を考えながら見ることになりました。
ディストピアでありユートピアである世界
ディストピアの中にユートピアがあり、ユートピアも見方を変えればディストピアになるという『ウォーキング・デッド』の魅力のひとつがわかりやすく出ていたシーズンでした。
階級の差、貧富の差という社会構造の上に成り立つ「コモンウェルス」が主な舞台になっていたことが大きかったと思います。
変異種
例のごとくゾンビについての合理的説明は一切ありませんが、『進撃の巨人』ばりに「変異種」が登場します。
のんびりふらふら歩いて壁があると進めなくなるかわいいゾンビだけでなく、道具を理解するゾンビが複数現れます。
とはいえ、相変わらず対ゾンビよりも対人間でストーリーが展開する流れは変わらず、『ウォーキング・デッド』シリーズ前半と比べると「ゾンビもの」としてはもの足りないです。
(一般的なゾンビのシーンに関しては、ただただ噛みつくゾンビも多かったこれまでのシーズンと比べて、ゾンビが「人肉を食う」描写が増えたようです)
ニーガンとマギー
映画ではなくドラマだからこそ、時間をかけて徐々に、2人の心境の変化が描かれました。
アレクサンドリア幽閉中にもすでに人格が穏やかになっていたニーガンですが、シーズン11パート3では私生活に決定的な変化があり、ついに本当の意味で自分が犯した罪の大きさに気づきます。
ニーガンを絶対に許せないと思っていたマギーも、「殺したい」、「同じ空気を吸いたくない」状態から、「嫌々仕方なく協力する」、「頼りになることは確かだと認める」といった段階を経て、少しずつ変わっていきます。
「ニーガンの過去の行動を許せない」自分の心はそのまま認めつつ、現在のニーガンに生きる権利があることを受け入れられるようになるのです。
ちょっと不満だった点
- ダリルとキャロルは私も好きですが、ファンサービスが多すぎたと思います。
もう少し厳選して良いシーンをつくってほしかったです。 - 死ぬと誰もがウォーカーになる世界=『ウォーキング・デッド』だったと思うので、そのあたりをもう少し意識してほしかったなあ、と思いました。(あいまいですみません)
とりあえずまとめ
シリーズものドラマの最大の魅力はキャラクターの心境の変化を描けるところにあると思います。
シーズン11ではもちろん他のキャラクターにもそれぞれ変化があり、それなりに満足感がありました。
ウォーキング・デッド、やっぱり見てよかったと思います。
2023年3月時点では、シーズン11パート3を配信していたのはディズニープラスのみでした。
ウォーキング・デッド ファイナル・シーズン 最終章|予告編|Disney+ (ディズニープラス)
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